北海道スクールでは6グループが誕生!

  • 2013.12.27
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まちエネ大学北海道スクール第2回講座が12 月13 日(金)に行われました。この日は雪の影響で道内の交通が乱れた中ではありましたが、16名の方々がご参加下さいました。
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今回の講座では、各地で再エネを絡めた持続可能な地域づくり事業のプロデュースに数多く関わっている、サステナブル・コミュニティー・プロデューサーの大和田順子さんをゲスト講師にお迎えし、各地の成功事例を参考にしながら実際に事業を行う上で考えていくべきポイントを浮き彫りにしていきました。

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大和田さんからは、いわきおてんとSUNプロジェクト(福島県いわき市)をはじめとする地域に根差した再エネ事業の事例を紹介。各省庁の補助金を得られる可能性について検討することの重要性も指摘して下さいました。また、メガソーラーを建設した地域の農家から有機農産物を買い上げて顧客に提供しているスーパーホテル(本社大阪市)を引き合いに、CSV(共通価値の創造)のという考え方に沿って、地域に利益をもたらす事業を企業とNPOが連携して進める意義についても、お話がありました。

このあと、地域の再エネ政策について理解を深めるため、北海道環境エネルギー室の小笠原主幹から、北海道各地の再エネ賦存量や今年度中に策定予定の再エネ導入数値目標、現在実施中の地域に根差した再エネ事業への支援制度などについてお話がありました。
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休憩をはさんで後半は、いよいよ事業計画作成に向けたチーム編成とグループワークです。
今後やってみたい事業案のある人からのショートプレゼンテーションをいただき、7人の方々から発表いただきました。その後のグループワークで、以下6つのプロジェクトチームができました。
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古賀道子さん 「再エネマンション」
…屋上などで太陽光・風力、共有部分であるベランダも使った再エネ&省エネマンションを実現させたい。マンションの管理組合を通じての合意形成とともに、ベランダで組み立ててもらえるような(太陽光パネルなどの)キット化の両方に取り組む必要がある。
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中渓宏一さん 「大人のオフグリッドリトリート」
…三笠市内にドームテントを立てて、初年度はすでに取得している1haほどの土地でオフグリッドな生活を体現してみる。簡単に建てられるドームテントを利用して滞在場所に。走るのはベロタクシー。環境負荷の少ない代表都市を目指す。
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小坂栄成さん 「風で儲ける」(小型風力でエネルギーの地産地消)
小型風力発電でのFITがまだ普及していないので、地域に還元できる事業プランをつくっていきたい。
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中村和喜さん「木質バイオマスで森と町をつなぐ」
…森町で製材所の木材をつかって電力をつくるという話が以前にあった。それを参考に、木質バイオマスを使って森林地と市街地を結ぶような事業ができれば。
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新保るみ子さん「北海道再エネ6次産業化計画」
…自然エネルギーの6次産業化を目指す。道内に点在している自然エネルギーをつなげたい。途中で止まっているプロジェクトを整理し、地域の人たちを巻き込みながら、エコツーリズムとして国内外の人たちに足を向けてもらえるよう、ビジネス化したい。
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西村良信さん 「石狩太美地中熱利用プロジェクト」
…地中熱活用のモデル住宅、植物ハウス設営。ハウスと住宅の光熱費が高くて、これを何とかしたい。生き残れる農業へ。
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これらの発表を受けて、最後に大和田さんから、市民出資の可能性の検討(「風で儲ける」プロジェクトに対して)や、具体的な補助金の提案(「地中熱プロジェクト」に対して)など、ファイナンス面からもアドバイスをいただきました。

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次回は、水上貴央弁護士をゲスト迎え、事業を展開していく上での法的、金融面からのリスクについて学びながら、事業計画に磨いていきます。