まちエネ大学プレイベント、北海道でも始まりました!

  • 2013.11.02
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まちエネ大学プレイベントは10月23日(水)、東京に続いて札幌でも開催されました。

会場は、まちエネ大学北海道スクールをご協賛いただく北洋銀行様の本店ホール。当日は約45名の方々にお集まりいただき、遠くは札幌から200キロ以上離れた美深町や下川町からもお越し下さいました。

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今回の参加者は、地域への想いから、まちづくりや、社会的活動に関わっている方が多いようです。冒頭、ファシリテーターの吉田典生さんから「持続可能・再生可能なエネルギーを考えると、北海道は日本の中でもダントツにポテンシャルが高い土地です。多種多様なバックグランドをお持ちの方々と『つながり』をキーワードに想いを共有してゆきましょう」との呼びかけがあり、プログラムがスタート。プロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんのナビゲートで、参加者同士で自己紹介をし合うアイスブレイクをしていただきました。

その後、経産省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長の村上敬亮さんによるミニレクチャーがありました。村上さんからは「再エネ活動に関わる、関わりたい、興味をもつ人口は日本中にたくさんいる。このまちエネ大学では知識やノウハウの享受だけでなく、地域の想い願いを束ね、-つなげる、ネットワーク、裾野の広がりを願う。それがゆくゆくは、富士山のように積み上げられれば」とのメッセージをいただきました。

映画『Power to the People』の上映の後、後半のグループセッションに入っていきました。ここでは、映画から何を感じ、これからどのように行動していったらいいか、キーワードを書き出しながら、みんなで話し合いました。

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◆「何を感じたか、心を動かされたか」については、以下のような意見がありました。

「小規模、分散で助け合うことが大切」
「市民主導で、気づいた人がやる!」
「リーダーシップ」
「弱いところを補い合う関係づくり」
「自然の恵を活かす」

◆「どんな行動をしたいか、やってみたいこと」については、このような意見がありました。

「冬の除雪費用は、お金やエネルギーを捨てているのではないか。雪をエネルギーにできないか」
「市民、自治体など横のつながりを拡大したい」
「農家一戸一戸を電力会社にしたい」
「EV・蓄電池ステーションの普及」

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参加者の皆さんからは、アイデアいっぱいの意見がたくさん紹介されました。

最後に、今回のまちエネ大学札幌スクールの運営サポートをいただく、北海道市民環境ネットワーク(きたネット)の宮本尚さんから「北海道はエネルギーチェンジ100%を目指しているし、できる!どんな北海道にしたいか、自分の住んでいるところに何があるか、風景、価値を見いだし、家族や暮らし、安心できる環境をどうやって確保するか、個人と自治体の責任などを、この講座で皆さんとご一緒に考えてゆきたい」と力強いご挨拶をいただきました。

20131103_6(きたネットの宮本尚さん)

そして、11月から始まる本講座の地元ファシリテーターを務めていただく加藤知愛さんからは「課題を見つけ、達成するのは地元のわたしたちです。行政、市民運動、個々人ではできないことを整理し、北海道に適した再エネプロジェクトとして発展させていきましょう」と呼びかけがありあした。

20131103_7(地元ファシリテーターの加藤知愛さん)

プレイベントをファシリテーターの吉田さんとともに盛り上げてくれた勝屋さんからも「北海道で集まった参加者から熱量を感じた!この人でなければワタシでなければできないことがある。それを見つけてみよう。必ず何かのアクションにつながります!」とメッセージがあり、熱気溢れる中、プレイベントは終了しました。

 北海道は、日本の再エネ事業を引っ張っていく土地です。北海道の玄関口・新千歳空港では、雪を利用した冷房システムの導入で夏の冷房エネルギーを25%削減するなど、各地で多様な再エネ事業が展開しています。まちエネ大学札幌スクールが、北海道の再エネの可能性をさらに広げるものになることを願ってやみません。