京都スクール、プレイベントが行われました

  • 2014.11.06
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去る10月30日、心地よい秋晴れの下、京都スクールのプレイベントが開催されました。会場となった京都銀行金融大学校桂川キャンパス大ホールでは、講義とワークショップによる参加者同士の熱心な意見交換が行われました。

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「京都は新しいものを生み出す革新的な気風。伝統を大切にしながらも新しいものを作れる地ではないか。再エネでも個性が生かされるのではないか」というファシリテーターの吉田典生さんからの期待の言葉に、「これまでの各地での特色のある事業の背景には地域愛があり、地域がつながりあって事業が生まれて行くことを実感した」と、まちエネ大学プロデューサーのGreen TV JAPAN・水野雅弘さんからもお話があり、京都で新たな再エネプロジェクトが生まれることへの期待が膨らみました。

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まちエネ大学のコンセプト、めざしているもの

すでに再エネの取り組みをしている人はパーを、ただ今準備中の人はチョキ、これから勉強しようという人はグーという自己紹介の後、昨年のまちエネ大学の様子を振り返りながらコンセプトの紹介や、目指すところをみんなで共有しました。再エネの創出は、地域、行政、国、地域のNPOなどのマルチステークホルダー型で進めていくことが大切であり、金融機関と国、地域のお金を地域で循環させていくことにより、地域経済の循環が可能になります。

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気になる国の再エネ施策の行方

経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課再生可能エネルギー推進室長の渡辺伸仁さんのミニレクチャーは、「エネルギー自給率は?」という質問から始まりました。

再生可能エネルギーは分散型電源としての可能を持ち、予見可能性を与えて投資を検討できる仕組みになっているというお話がありました。また、気になる接続保留の問題については、「経産省として最大限に再エネを拡大していく方針であることは確かで、庁内に系統接続のためにどうしたらいいのか、ワーキンググループが設置され議論が展開されている。新エネルギー小委員会でも、最大限の導入促進と国民負担のバランスをどうはかっていくか、より良い制度にするための議論が行われている」とのお話がありました。また、「再生可能エネルギーの事業化はスタートダッシュも大事だが継続して行くことも重要で、雇用面などビジネスを通じて地域に貢献して欲しい」とも。最後には「ぜひ空に飛び立って欲しい。そのために本講座で他の地域で取り組んで来た人の事例を学び、ビジネスにつなげた情報を得てもらいたい」と期待感を示しました。

続いて、ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表の大和田順子さんから、福島県いわき市で展開しているオーガニックコットン、再エネ、ツーリズムのプロジェクトを立ち上げた時のプロセスが紹介されました。資源、お金、人が出て行くのではなく、地域でぐるぐる回るような社会にしていくことを構想しながら事業を立ち上げたこと、企業を巻き込むことでより可能性が広がった点などが紹介され、多様な人を巻き込みながらプロジェクトを進めることで、地域に人を育める可能性を示唆しました。

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お互いを知り合い、地域の可能性を探るグループワーク

この後、改めてグループ内で自己紹介した上で、ここまでの感想を話し合い、最後は全体で共有。「うまいことホンマにいくの?」「資源はあってもそれをどうやってつなげていくの?」という素朴な疑問から、「木質バイオマスで再エネ事業をすすめたいという動きも地元にあり、事業化していきたい」との熱い思いも語られました。続いて、関心のある再生エネルギーの種類ごとに新たなグループに分かれ、「まちの可能性」や「わたしができること」を出し合い全体で共有しました。

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地域で再エネ事業を進めるための基本姿勢とは?

最後は、プロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんから、みんながワクワクできるお話しを伺いました。

  • 他者と関わり何かを生みだす
  • 自分の肝(柱)、基本を作る
  • 渦をつくる=共同体、コミュニティ、仲間 をつくる
  • 戦わないやり方にシフトする

これらのことを意識し実践することで、仲間づくりややりたいことを実現するチャンスと力が生まれるのだという実体験を交えたお話しは、自分にもできそうだと思わせるやる気を起こさせるお話でした。

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京都スクールの本講座、第1回目は11月17日に行われ、再エネ事業を進める仲間づくりからスタートします。その後は第4回まで、事例からの学びや、法律や金融リスクの専門家からのアドバイスを受けるなど、ご自身のプランをブラッシュアップしていきます。最終回は、ビジネスプランを全員で発表します。地域の可能性を再生可能エネルギーを使ってどのように深めていくことができるか。ぜひご一緒に挑戦しましょう。

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