山陰スクール 第1回本講座スタート!

  • 2013.12.08
002

まちエネ大学山陰スクール、第1回は雪まじりの松江にて開催されました。
地域ファシリテータ—は、Willさんいんの長谷川陽子さんです。

001

まずはじめに、再エネへの意気込みをチェックするグーチョキパーチェックがありました。再エネ事業を絶対実現させたい人はパー、まだ具体的ではないけれど事業化を考えたい人はチョキ、どちらかというと応援団としてがんばりたい人は、グー。

002
(グーチョキパーチェックの様子)

最初に、一橋大学教授の米倉誠一郎先生からのイノベーター精神を持って事業に取り組もうというビデオメッセージがありました。受講生の皆さんからは「やってみなくちゃわからないから、やってみるんでしょ、という言葉を聞いて前向きになれた」「日本から世界に対する技術を輸出していく可能性を考え勇気づけられた」といったコメントがありました。

003
004
(コメントを発表する受講生のみなさん)

次いで、資源エネルギー庁の村上課長から、まちエネ大学各地域のスクールの特徴について紹介があり、「一人ひとり、やる気は満々であり、お金を借りる力も、事業力も資本力もある人が多いけれど、自分の想いをなかなか他の人にカミングアウトしない傾向がある気がします」と山陰スクールについての特徴が紹介されました。村上課長からは、まちエネ大学で学んでほしい事として「楽しいこと」「儲けること」「まじわる多様性」の3つのキーワードが紹介されました。楽しくなくては続かない、けれども楽しいだけでは形にならない。まちエネ大学では、単に知識を深めるだけではなく、たくさんの人たちと知り合い、意見の合わない人も含めさまざまな人たちとの交わりの中で事業を磨き上げ、収益をうみ、継続するものをつくりあげて欲しい・・・」

そんな熱意を共有したのち、同じく資源エネルギー庁の青山さんから、再エネの基礎知識についてレクチャーがありました。

005
(青山さんの講演写真)

村上課長からは更にそれを補う形で、LFC、下げ代といった言葉について説明がありました。電気というのは電力の需要と供給がバランスしてないといけない。バランスしてないと周波数が変わる・・そういった基礎知識を踏まえ、再エネ事業のしくみを理解し、事業計画をつくりあげていく。第1回目の講座は、まさにそのベースラインとなる知識の確認の場です。

受講生との質疑応答の後は、ゲストのおひさま進歩エネルギーの原さんからの講演がありました。原さんの話が聞きたくてまちエネに応募した方もいるというほど、皆さんの期待がとても高かった原さんのお話ですが、当日は現在の事業に至るまでの過程や取り組みについて説明いただいた後、「リスクがどこにあるのかの抽出が必要」「社会の課題はたくさんあるが、その中のどの課題を解決するために自分のお金を投資するか、しっかり突き詰めることが大切」などといった話がありました。
006

受講生からは、市民出資をどのように集めたか、行政側の協力を得るためにどのようにアプローチしたかなどについて質問が次つぎとあがり、とても盛り上がりました。

休憩時間の後は、アイスブレーク(しまねっこハウス)を挟んで、後半のグループワークに。

007
(しまねっこハウスという、家の形をつくって行なう自己紹介ゲームの様子)

ここでは四人一組に分かれ、メンバーの間での、再生可能エネルギーに関する共通項をまとめて、発表いただきました。詳しい自己紹介の後、それぞれ持っている知識や構想を共有することで、まちエネ同窓生のメンバーがお互いを知り合うよい機会となりました。

008

参加者からは「エネルギー地産地消に関心があり、地熱や木質バイオマスも含めたさまざまな再エネの組み合わせを考えたいという点が共通していた」「地方の課題として情報力の不足と、資本力がある企業体の取り組みが遅れていることがあげられると思う。地域にある再利用資源をもっと活用していきたい」などという発表がありました。

009
(意見を交わす参加者の皆さん)

ここで改めて、再エネについての覚悟についてグーチョキパーでチェックをしました。「事業を起こしたいけれど今はまだ具体的に決まっていない」というチョキの方からも、これから更に具体的な事業が生まれていくことが期待されます。

最後に、経産省グリーンパワープロジェクトの一環として「わたしたち電力(わた電)」を進めているgreenzの小野さんから、「家庭菜園のように自分の好きな分だけ、好きな発電方法を使って始めてみようということで、活動をしています。一人で始めるのが難しい、きっかけ作り、仲間作りをしたいという考えがあれば、ワークショップを開くので、声をかけてほしい」と、わた電について紹介がありました。

講座の後の懇親会にも多くの方が参加し、ゲストの原さんや村上課長、受講者同士の交友を深めていきました。第2回目以降、どんな事業が形となっていくのか、いまからとても楽しみです。