和歌山スクール第2回では8グループが誕生!

  • 2013.12.25
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12月11日、Big-Uにてまちエネ大学和歌山スクール第2回目の講座が開催されました。
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今回のゲスト講師は、大手百貨店のマーケティングをはじめ、国内に「LOHAS」の文化を紹介した第一人者として有名な大和田順子さんです。全国各地で有機農業や生物多様性などをテーマにしたライフスタイルの提案や、再生可能エネルギーへの取り組みに参画されている大和田さんから、実践に基づく具体的なお話を伺うことを通じて、実際の事業展開のポイントについて探って行きました。
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被災地での復興事業にも関わる大和田さんからは「現在、東北では集会所を設けて人の集まる場作りを積極的に行っています。『再エネ』といったような具体的なテーマを掲げることで、防災の面でも結束できると思います」と言った話があり、再エネが地域づくりや人々のつながりを育む上でも重要なテーマであることが伺えました。

大和田さんからの話の後は、和歌山県から「新エネルギーマップ」として展開している、県の再エネ推進事業について説明がありました。地域の政策を理解し、その活用について相談のポイントを知ることは、これからの事業計画づくりにおいて、役立てられそうです。
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そして、休憩を挟んで後半は、そしていよいよファシリテーターの紀陽銀行の吉田久視子さんと青木将幸さんの進行でグループワークがスタート。
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アイスブレイクで打ち解けたあと、熱い想いを胸に秘めた受講生が、自発的に、実現させたい再エネ事業の構想を画用紙に書き込み順にプレゼンをスタート。この指とまれ方式で仲間づくりがはじまり、8つのチームが誕生しました。

【多田さん:紀南地域地球温暖化対策協議会】
「木質バイオマスの利用」
森林資源が豊富にある和歌山ならではの取り組みとして進めていきたい。木を通して人と人のつながりができあがり、エネルギーの創出と合わせてコミュニティの形成を図りたい。
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【濱田さん:株式会社濱田】
チーム石神 「石神エコプロジェクト」
石神地区は現在13世帯と小さな集落になっている。自分が生まれ育った地域で、里山の資源を活かしながらひとづくりを行っていきたい。具体的には太陽光や小水力など。
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【安原さん:南紀自然エネルギー】
チーム地域共同発電 「太陽光を使った市民協働発電」
南紀は日照時間が長く有利なこともあり、太陽光利用による市民協働発電による売電事業を展開していきたい。また、普及啓発の取り組みとして、子どもたちへの教育面にも力を入れていきたい。
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【山田和生さん:有限会社プウバアー商会】
チーム実践可能「地域で利用可能な充電ステーションの創設」
太陽光を中心として市民協働発電をつくることが目標。地域施設として充実させていきたい。
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【野中さん:建築士】
「生ごみ利用のメタン発電」
年々増加する生ごみを資源利用できる仕組みづくりを構築できないかと思っている。メタン生成によるガス利用で発電できれば、地域還元につなげられるのではと考えている。
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【相澤さん/大西さん:個人】
チーム田舎者「先人の智恵から学ぶエネルギーの地産地消」
地域の問題の一つに畑の獣害があり、その対策として再エネを使って動きのあるカカシをつくったらどうかというアイデアがある。先人の知恵に学びながら先進の技術を用いて地域に貢献できれば。観光資源としても一役買えたらおもしろいと思う。
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【石橋さん:株式会社 石橋】
チーム紀中「木質チップで蒸気ボイラーを動かし、海水から塩づくり」
木質資源の豊富な和歌山で、チップ材の利用先として塩づくりを行う。梅干しなどの特産品に使ってもらうことで、地域完結のブランドに繋げられるのではと考えている。
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【辻野さん:(株)ゼネラルステッカー】
「ワークショップを取り入れたソーラー小水力発電」
近野(近露と野中)で、初心者にも分かりやすいワークショップ形式で楽しく住民に再エネを提案する。
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以上のプレゼンターのもとに、それぞれ共感した参加者が集まり具体的な事業計画づくりがスタート。どのグループも白熱した話し合いが行われました。

最後に、次回のゲスト講師、弁護士の水上貴央先生からのビデオメッセージで、次回の講座までに「自分たちのできることを整理して、実現したいプランをたてよう」、「単に技術面で話を進めるのではなく、なぜその取り組みを行うのか、それによってどんな価値が生まれるかについても確認し合いながらすすめよう」というポイントを考えてくることが、宿題として課されました。

次回は、事業計画をリスク面から検証し、プランに磨きをかけていきます。次の講座までに、それぞれのチームで事業計画がどのように発展されていくのでしょうか。活気にあふれる和歌山スクール。受講生の皆さんの間で、積極的にコミュニケーションがとられ、プランが成熟していくことに、期待に胸が膨らみます。
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