まちエネ大学 和歌山 プレイベント

  • 2013.11.08
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プレイベント第3弾は、2013年10月28日、和歌山 ビッグ愛 大ホールで開催されました。
今回、様々な業種や立場の方が集まり総勢70名が参加しました。平日午後のスタートでしたが会場の温度はグッと高まりました。

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このイベントは、全国ではじまっている再生可能エネルギー利用について実感していただき、そこから何に気づき、学ぶかをお伝えするものでした。

スタートとともに登場したファシリテーターの吉田典生さんからは、このイベントに向けて3つの心得についてお話がありました。

1:参加した方一人ひとりが「感じる」こと
2:「感じる」ことからビジネスのアイデアが生まれる
3:仲間づくりは「心をひらく」ことから

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エネルギーいっぱいのゲストスピーカー、勝屋久さんから「つながる力」について触れた熱いメッセージを受け取り、盛り上がりが高まる中、メインプログラムに突入しました。

◆プログラム(1)
ミニレクチャー「再生可能エネルギーと地域活性化」
村上敬亮氏(経済産業省資源エネルギー庁 新エネルギー対策課 課長)

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いま福島沖で、世界最大の「浮体式洋上風力発電所」の実験設備が建設されていて、そこでは日本企業の技術力が存分に発揮されていること、世界でも大規模な再エネ事業がすでに数多く進んでいること・・・。そういうスケールの大きな話に加え、小布施を事例に、地域の活力を、まさに人のつながりがつくっていくことについて話され、再生可能エネルギーが地域を元気にする、その主人公はまさに市民だというメッセージが伝えられたのち、前半のメイン、映画上映にはいりました。

◆プログラム(2)
「パワー・トゥ・ザ・ピープル~グローバルからローカルへ~」上映

この映画は、オランダで再生可能エネルギー普及に取り組む活動家や、デンマークのサムソ島を100%クリーンエネルギー化した取り組みなどを紹介するドキュメンタリーです。映像から市民が足元からエネルギー社会を変え、コミュニティーを変えていく姿をめにすると、再エネが社会を変えゆく可能性に、参加者はとても多くの刺激を受け取ったようでした。

◆プログラム(3)
みんなでつながり地域を元気にしよう!

再生可能エネルギーを含めて、何か取り組みを行うためには「つながり」が必要です。プロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんからのメッセージは地域の活性化のために必要な3つの要素を挙げていました。

1.オモロイ人
2.ワクワクするベクトル
3.素敵な仲間

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それぞれの地域の姿を数多く見てこられた勝屋さんは、大きなうねりをおこしている地域には、みんなこの3要素が当てはまっていると実感しているそうです。

◆プログラム(4)
グリーンパワー・ワークショップ「再生可能エネルギーを、日本を、地域を、自分たちを変える力にしよう!」

そして、いよいよここからは参加者たちが主役です。4、5人ずつ15グループに分かれディスカッションを行いました。「何を感じたのか」そして「私たちに何ができるのか」という2つのテーマについて、会場で存分に刺激を受けたみなさんから次々にアイデアが沸き起こりました。

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2つのホワイトボードにはそれぞれの思いが書かれた付箋が重なるほどにいっぱいになりました。そして、会場全体で共有。

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「エネルギーをあまり必要としない生活を実践しており、少量の発電のしくみがあれば自立可能であることを発信していきたい」
「東京から移住し、すばらしい自然環境のもとで地元のアツい会議に参加している。自分自身が地域の信頼を得るためにも再エネへの取り組みを起こし共有していきたいと思った」
「Wi-Fiスポットのようなエネルギースポットを各地に。普段は遊びの要素が詰まった場所であるが、いざというときには携帯などの充電ステーションになるようなところ」
「やっぱりこれからは再生可能エネルギーの時代だろう!」
といった、アイデアや力強いメッセージまでたくさんの意見が飛び出しました。

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また、村上課長からは「仕組み化されすぎると、はみだすことが難しく阻む動きもでてきてなかなか新しいことは生まれにくい」としたうえで「和歌山の特性は木質バイオマスが向いていると思うが、ハードルは高い。農業や林業との組み合わせや、さらに地域の人達を巻き込んだネットワークづくりが本当の地域活性化になっていくと思う。このまちエネ大学をきっかけに新しい動きにつながればと思います。」と期待のコメントをいただきました。

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(地域ファシリテータ—をつとめる、紀陽銀行の吉田さん。和歌山スクールを元気いっぱい盛り上げてくださいそうです)

和歌山らしい再エネ普及をめざそうとする、さまざまな方々の姿があり、今後目が離せない拠点となりそうです!