まちエネ大学秋田スクール、プレイベント開催!

  • 2014.07.23
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2014年度まちエネ大学プレイベントは、神奈川・横浜スクール、宮城・仙台スクールに続いて、秋田スクールでも開催されました。

会場は、2012年に秋田市の中心市街地の活性化のために建てられた「にぎわい交流館AU(あう)」。県内各地から50名の方々が参加するとともに、テレビ局3社、新聞社1社が取材に駆けつけるなど、県内での注目度の高さがうかがえました。

プレイベントの冒頭に行われたイントロダクションでは、昨年度のまちエネ大学の紹介の他、この日のファシリテーター役の有限会社ドリームコーチ・ドットコム・吉田典生さんから、「まちエネ大学」から参加者の出会い、話し合いを通じて「やる気」を引き出してほしいとの話がありました。

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ゲスト講師の一人目は、経済産業省の村上敬亮さん(元資源エネルギー庁新エネルギー対策課長)。再エネ事業に着手することの意義について、熱いお話をいただきました。

エネルギーに関するクイズを織り交ぜつつ、高知県馬路村の小水力発電所計画の事例から、地元との信頼関係構築の重要性に触れるなど、地域における再エネ事業で学ぶべきポイントの一端が紹介されました。

また、まちエネ大学を通じて再エネ事業を開始する“勇気”を支え合う仲間作りに対する期待も示されました。

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引き続いて大和田順子さんからの講演。

ここでは、福島県いわき市で展開中の太陽光を活用した事業や宮城県大崎市の地熱を活用した事業化を例に、地域の課題解決について話し合い、女性や異業種など多様な人たちを巻き込んで、交流を促進することの重要性が指摘されました。

そして、このまちエネ大学も、そのような交流から、売電だけでなくあらゆる事業が生まれる可能性がある場であることが示されました。

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2名のゲスト講師のレクチャーに続いて、ファシリテーターの吉田典生さんのナビゲートで、参加者同士の交流を図るワークショップを行いました。

参加者は、興味・関心のある分野(太陽光、地熱、バイオマス、風力、小水力)に3~5名ずつに分かれ、

『このまちで■■したいこと/できること』

『このまちで私は●●したい/知っている』

をテーマに、情報や思いの共有を図りました。

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参加者からは、「太陽光発電をアートと組み合わせることにより、市民に愛される事業」についての構想が発表されるなど、参加者間の交流と通じて、売電に限らず多様な事業の可能性が見えてくる場となりました。

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参加者の情報共有の後、プロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんより、まとめのお話がありました。

昨年のまちエネ大学開催地では、参加者同士の渦のようなつながりがたくさん生まれたこと。さらには、秋田スクールでは地銀2行が協賛している点について「日ごろはライバル関係にあろう両行が、ともにつながって新しいものを生み出そうとする姿勢が素晴らしい」とコメントされました。

『闘わない』ことを意識的に実践することが、「つながり」を生み、共同体を作るポイントであるとの考え方が示されました。

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この日のプレイベントでは、地域における再生可能エネルギーの事業化へ向けて、ゲスト講師の村上さん、大和田さんから「支え合う仲間」、「交流促進」についての重要性が、また、勝屋さんからは、これらを生むための手法(心構え)について学ぶことができました。

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9月から始まる本講座では、再エネの事業化に向けてより踏み込んだ内容を、新たな仲間と共に学ぶ場がスタートします。皆さんの受講を心よりお待ちしています!