宮城・仙台スクールプレイベント まちエネ大学史上最大規模で開催

  • 2014.07.18
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7月11日、まちエネ大学プレイベントは、横浜に引き続き仙台で開催しました。心配された台風の影響もなく、宮城・仙台スクールのプレイベントには、これまでのまちエネ大学プレイベント史上最大となる約80名の皆さんが集まりました。

仙台では、ビジネスコーチとして企業・自治体の研修等で活躍中の有限会社ドリームコーチ・ドットコム代表吉田典生さんのナビゲーションで、恒例の「再エネグーチョキパー」からウォーミングアップ。ここでも、再エネ事業活動をすでに始めている(パーと出した方々)がこれまでで最も多く、東日本大震災からの復興を見据えて、再エネに取り組む皆さんの熱意が伺えました。

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プログラムは、事務局を代表して株式会社TREE代表・水野より、昨年度から始まったまちエネ大学について、講義の模様を収めた映像を交えながら本講座の概要についての説明がありました。昨年度の一期生のなかには、すでに事業組織を立ち上げて具体的に動き出した地域もあり、エネルギー事業に留まらない「持続可能な地域づくりのためのプラットフォーム」としての可能性を紹介しました。

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次に、経済産業省経済産業政策局調査課長・村上敬亮さんよりまちエネ大学の意義についてお話しがありました。エネルギーにまつわる3択クイズで肩慣らし後に、高知県馬路村で進む小水力発電所計画がうまく進んでいないエピソードを披露。その上で、村上さんは「つきつめれば、地元の人々に信じてもらえるかどうか。そうした問題をひとつずつつぶしていかないと事業は実現しない。まちエネ大学ではレクチャーを受けるだけでなく、離陸する(=事業開始する)勇気を支え合うための仲間づくりも大切です」と力説しました。

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さらに、再エネによる地域ビジネスを数多くコンサルティングされている、一般社団法人ロハス・ビジネスア・アライアンス代表の大和田順子さんが登場しました。大和田さんは、被災地福島県いわき市で進めている「いわきおてんとSUNプロジェクト」と、宮城・仙台スクールのおひざ元でもある宮城県大崎市内で展開されている再エネを軸にしたまちづくりの事例を紹介。「単に、再生可能エネの事業をするという発想ではなく、地域の課題解決を、地域の人たちとともに柔軟性のある発想をもって楽しくやれるかどうかという視点で事業を考えてほしい」と訴えました。

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後半は、参加した皆さん同士で自己紹介や感想を話し合った後、自分の関心のある再エネの種類別に再びグループ分けを実施。「地域で再エネを使って、どのような事業や活動ができるか」、さらに「その事業や活動に対して、自分はこのようなことができるか、やってみたいか」をテーマに活発なディスカッションが行われました。参加者の皆さんからは、日頃出会うことのない様々な年齢や職種の皆さんが、同じ関心を持って対話を行う機会を得て非常に刺激を受けた、つながりができたとの感想が聞かれました。

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グループワークの発表の時間では、「ソフト的に地域が活性化するような共有空間、企画づくりができるような場を設けて、そこに再エネを取り入れたい」「半農半電(ソーラーシェアリング)がしたい。6次産業ができるような場づくりをしないと回らない」「来年の国連防災会議には海外からも大勢のお客様が来るので、海外の方々に直接投資していただけるようPRし、観光にも来ていただけるよう誘導できないものか」など、アイデアに誘発されたコメントも飛び出しました。

最後に、プレイベントの総括レクチャーとして、プロフェッショナルコネクター勝屋久さんが登場。昨年度、まちエネ大学を開催したすべての地域を回り「小さい渦がたくさんできはじめている」と切り出し、岡山県西粟倉村で林業活性化の事業を展開する西粟倉・森の学校代表の牧大介さんを引き合いに、「共同創造するには、自分のやりたいことを見つけ、まわりに渦をつくり、パートナーに出会い、関係性を築いて形にすること。そこに至るには、闘わないやり方にシフトすることが大切」と言葉を結びました。

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勝屋さんの「一緒に闘わないやり方を探し、ステキなつながりをつくりましょう!」という呼びかけとともに、最後はご参加の皆さんでそろって記念撮影でイベントを終了しました。

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宮城・仙台スクールの本講座は、9月5日(金)からスタート。再エネによる復興を、このまちエネ大学宮城・仙台スクールから始めましょう!皆さんのご参加を、心からお待ちしています。