東京スクール 第一回講座がスタートしました。

  • 2013.11.18
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いよいよ、まちエネ大学東京スクールの第一回講座がスタートしました。

再エネへの熱い想いを胸に集った参加者の皆さん。東京スクールには、山梨・埼玉・千葉・栃木・神奈川・愛知・大阪・・・と、非常に広い地域からの参加者が揃っているのが特徴です。事業の展開も、自分たちの暮らす小さな地域から、全国を視野にいれたものまで、さまざま。ここから一体どんな事業が生まれるでしょうか。

オープニングには、プレイベントのゲスト、勝屋さんも応援に駆けつけて、参加者に再エネへ意欲をチェックしました。「やる!」と腹をくくっている人はパー、事業計画について検討中の人はチョキ、応援者として再エネを盛り上げ隊という人はグー。東京では「覚悟ができている!」と応えた人がなんと10人もいました。

東京の地域ファシリテーター、前田さんの進行で、いよいよ本講座がスタート。先ず最初に、まちエネ大学アドバイザー、一橋大学イノベーション研究所享受の米倉誠一郎さんから応援メッセージを視聴しました。

3.11以降、エネルギーの大切さを実感した日本の私たち。まちエネ大学から、再生可能エネルギーを使って、社会を変え、持続可能な未来をつくるイノベーター(変革者)が生まれて行くようにと、受講生への熱いメッセージです。

参加者からは「再生可能エネルギーということで地域に注目していましたが、BOP市場という世界という大きな話もあるということ、それから1%でもチャンスがあればやってみようという考え方を聞いて、何でもチャレンジして行こうという勇気をいただきました」(桑原さん)「日本は火山国、エネルギーもいっぱいあって、それを使えないのはもったいない。子どもたちにいい地球を残して行きたいと思ってまちエネに参加した。原子力発電の廃棄物問題に疑問を感じているので、再生可能エネルギーで新しい報告性を模索して行きたいと思っています」といった感想がありました。

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第一回目は、自分の力で、エネルギーをつくる。そのイノベーションを実際に起こしている、おひさま進歩エネルギー株式会社の原亮弘さんをゲストにお招きしてのスタートです。

先ずは、経済産業省の平野さんから、再生可能エネルギーの概要についてのレクチャーがありました。概要については、事前映像学習で予習いただきましたが、ここでお話いただくのは、その中でもポイントとなるエッセンスです。
(村上敬亮課長は急用のため講演には間に合いませんでしたが、懇親会に駆けつけてくださいました)

再エネの概要については、経産省の@なっとく、再生可能エネルギー」というページ(http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/index.html)にもわかりやすい情報が掲載されているそうです。

レクチャーの後は、参加者との質疑応答がありました。
質問では、接続拒否といった問題が何故起こるのか、政府の政策動向を理解し、事業実現に活かすにはどうしたらいいかなど、熱く意見が交わされました。

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続いていよいよ、ゲストの原さんからの講義です。
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飯田市で、寄付型ではなく、市民の出資でスタートした「おひさまファンド」は、その後、地域事業として重要な役割を果たすことになっていきます。けれども、実際にそれを実現するにあたっては、さまざまな課題もありました。

受講生は事前に映像教材を視聴していますので、受講生は原さんと直接話しを聞く機会を最大限活用しようと意欲満々。原さんからの事業成立の上での課題や解決策、今後のビジョンなどの共有を受けて、たくさんの質問が寄せられました。

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休憩時間も原さんや経産省の皆さんの周りには質問に訪れる人たちでいっぱいでした。

後半は、参加者の皆さんのグループワークの時間です。前半の講義からの学びを受けて、再エネでどんな事業を行いたいか、その想いやプランについて共有します。

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参加者からは、「東京のように条件の悪いところでも市民出資型発電事業を行いたい!出資やファンドの専門的な知識を身につけたい!」「都心には、庭を持って、自然を感じる子育てしたいという気持ちを持っている人たちが多いと思う。シェアガーデンをつくり、再エネ事業に取り組むことを模索していきたい」など、多様な意見が共有されました。

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最後に、ゲストの原さんから「一番のキーワードは地域。参加者の皆さんからは子育てや農業というキーワードが出ましたが、私自身、再エネは地域の課題を解決する手段と考えています。皆さんに是非一歩を踏み出して欲しいです」と話がありました。

経産省の北村さんからは「実務を行ないながら、再エネ事業を行うにはさまざまな知識が必要と感じています。まちエネ大学をうまく活用して、是非いろいろな専門性を持った人たちとつながって事業の実現を目指していただけたらと思います」とコメントがありました。

講座の後の懇親会には20名を超える人たちが参加し、また、講座に参加できなかった経産省村上課長も駆けつけ、ゲスト講師や参加者同士の交友を深めていました。

第二回目は大和田順子さんをゲストにお迎えし、地域の特性を理解し。地域資源をいかした再エネ事業を起こすコツについて学びを深めていきます。

ここからどんな事業が生まれ育っていくのか、今からとても楽しみです。